世界銀行の西アフリカ沿岸域管理プログラム(WACAプログラム)と WACA日本知識ネットワークについて

1.世界銀行の西アフリカ沿岸域管理プログラム(WACAプログラム)について

西アフリカ沿岸域は、西アフリカ諸国の総人口の約3分の1が居住し、国内総生産の約56%を生み出しています。しかし、急速な都市化や天然資源の開発等により、海岸侵食、洪水、汚染等、深刻かつ増大する多くの脅威に直面しています。
これらの課題に対処するため、世界銀行は2015年12月から西アフリカ沿岸域管理プログラム(West Africa Coastal Management Program、以下WACAプログラム)を実施しています。WACAプログラムは、対策事業に資金を提供する「WACA国家レジリエンス投資プロジェクト(WACA-ResIP)」と、沿岸域の回復のための資金、知識の動員と地域の対話促進のメカニズムづくりの「WACAプラットフォーム」の2本柱で構成されています。

2.WACA日本知識ネットワークについて

WACAプラットフォームは、沿岸域管理の分野における世界的な知識、技術、経験及び資金へのアクセスを簡略化し、西アフリカ各国がそれらを容易に活用できるようにすることを目指しています。この目的のため、関連分野で指導的と認知されている国々に「WACA知識ハブ」が設立されています。
2021年9月、「WACA知識ハブ」の一つとして、日本にWACA日本知識ネットワークが設立されました。当協会はその暫定コーディネーターとして、西アフリカ諸国と日本の「コンシェルジュ」としての役割を担っています。当協会は、西アフリカ諸国の関係機関が水防災に関する日本の知識、経験、技術にアクセスできるよう支援するとともに、日本の水防災セクターが世界銀行、西アフリカ諸国、その他のパートナーによって実施・実行されているWACAプログラムに参画する機会づくりを支援しています。

図:WACA日本知識ネットワークの構成

3.WACA日本知識ネットワークの活動状況

総合土砂管理に関する技術ミッションをガーナに派遣 (2022年11月21日)
「西アフリカにおける総合土砂管理に関するオンラインワークショップ」の開催について (2022年5月26日)
ケープコースト大学・アフリカ沿岸域防災センターとの合意覚書締結について (2022年5月9日)